勉強をしている保育士と子供
グローバル化が進む近年では、小さい頃からの英語教育の重要性が叫ばれています。しかし、いつから英語教育を始めるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、英語教育を始めるベストなタイミングや早期教育のメリット、注意点について解説していきます。幼児期の英語教育のポイントも紹介しているので、子どもの英語力を養いたい方はぜひ参考にしてください。

英語教育はいつから始めるのがベスト?

「英語学習は早いうちから始めるべき」「幼児期に英語を学ぶと日本語が疎かになる」など、英語教育をいつから始めるかについてはさまざまな意見があります。しかし、一般的には英語教育は年齢が低いからの方がいいという意見が一般的です。

とくに英語教育は、1~9歳の間に重点的に行うのがおすすめです。

1歳からの早期教育がおすすめ

子どもは、1歳頃から物の名前や言葉を理解し始めます。そのタイミングにあわせて英語を覚えることで、日本語のように自然とさまざまな英語を理解できるようになるのです。

1歳児は好奇心旺盛な時期でもあるため、親が教えたことをスポンジのように吸収します。1歳から英語教育を行うことで、英語を教科として分類せず、新しいものとして楽しみながら身につけられます

9歳に脳の臨界期を迎える

脳には臨界期と呼ばれる時期があり、臨界期に受けた脳の刺激は大人になっても忘れにくいといわれています。

言語習得の臨界期は9歳までとされており、この期間に新しい言語を覚えると定着しやすいです。そのため、英語教育は0〜9歳までの臨界期に行うのがおすすめです。

胎児に英語を聞かせるのも効果的といわれている

子どもは、お母さんのお腹にいる頃から外の音が聞こえるといわれています。胎児に音を聞かせると脳や聴覚を刺激する効果があり、産まれたあとにもその音に敏感に反応するという見解もあります。

胎教として英語を聞かせると、子どもの耳に英語がなじみ、さらなる早い英語の定着が期待できるかもしれません。

いつから英語教育を始める?早期教育をおすすめする理由

本格的な英語教育は、1歳からの早期教育がおすすめです。早期教育がおすすめの理由には、以下の5つが挙げられます。

  • 子どもの脳は柔軟だから
  • 子どもの耳は英語と日本語を聞き分けやすいから
  • 英語への苦手意識がつきにくいから
  • 英語の学習時間を長くできるから
  • コミュニケーション能力も高くなるから

子どもの脳は柔軟だから

2〜3歳の子どもはボキャブラリーが増える時期であり、2歳には約300語、3歳には約1,000語のボキャブラリーを習得します。この時期の子どもは脳が非常に柔軟であるため、新しいことが定着しやすいです。

さらに9歳までは先述した脳の臨界期であるため、効率的に新しい言語を覚えられます。

子どもの耳は英語と日本語を聞き分けやすいから

幼児期の子どもは、脳だけでなく耳も優れています。日本人が英語に苦手意識を持ちやすい理由のひとつに、英語と日本語の音の違いが挙げられます。日本語が108音あるのに対して、英語は1808もの音があり、RやLなどの絶妙な音の違いが日本人には聞き分けにくいのです。

しかし、子どもの耳は脳と同じく柔軟であるため、英語と日本語の違いや日本語にはない英語の音を聞き分けられます。このような英語耳は、6歳までに耳を英語に慣れさせることが重要です。10歳になると耳の発達が止まるとされているため、それまでに英語に親しんでおくことで、英語独特の音やリズムを聞き取れるようになります。

英語への苦手意識がつきにくいから

2020年から小学3年生から英語の授業が必修化になり、子どもが英語に触れる年齢は昔よりも早まりました。しかし、授業でいきなり新しいことを始めると「英語=勉強」というイメージがついてしまい、英語が苦手になる可能性が高まります。

幼児期から英語に触れておくことで「英語=楽しい」というイメージになるため、小学校から英語の授業が始まっても英語への苦手意識がつきにくいです。反対に周りよりも英語ができると、英語に対して自信がつき、より好きになるかもしれません。

英語の学習時間を長くできるから

英語と日本語は文法や音が大きく違うため、日本人が英語を習得するには、2,400時間以上かかるとされています。しかし、小学校から高校までの英語教育は1,200時間程度しかないため、英語の習得には学校以外での勉強が必要です。

幼児期から英語を学んでおくと、英語の学習時間がそのぶん長くなります。早い年齢で英語教育を始めた方が、トータルの学習時間が長くなり、習得が早まるのがメリットのひとつです。

コミュニケーション能力も高くなるから

早期から英語教育を始めると、英語だけでなくコミュニケーション能力も高くなるというデータがあります。新しい言語を覚えるには、聞いた言葉を繰り返す反復力が必要であり、早期で英語を教えると子どもが反復力を活用するため、英語のほかにコミュニケーション能力や日本語の能力も高くなるのです。

早期の英語教育は、日本語への好影響を与えるといえるでしょう。

いつから英語教育を始める?早期教育の注意点

いつから英語教育を始めるか迷っている方の中には、早期教育のデメリットを心配している方も多いです。英語の早期教育が失敗しないよう、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 英語教育を強要しない
  • 日本語も同じ時間をかける
  • 英語教育を継続させる

英語教育を強要しない

子どもに早く英語を習得してほしいからといって、英語教育を強制するのは良くありません。とくに幼児期の子どもは勉強に対する集中力が低いため、無理やり英語の勉強を強要すると英語に苦手意識を感じたり、英語が嫌いになったりする可能性があります。

早期から始める英語教育の最大の目的は、英語を楽しんでもらうことです。机に向かって黙々と勉強させるのではなく、楽しみながら学ぶ工夫を行いましょう。

日本語も同じ時間をかける

いつから英語教育を始めるか迷っている方の多くが、日本語への悪影響を心配しているのではないでしょうか。確かに、幼児期から英語ばかりを教えていては、日本語が疎かになってしまいます。

しかし、英語よりも日本語で話す時間を増やすと、早期から英語教育を始めても日本語が疎かになる心配はそこまでありません

英語教育を継続させる

子どもへの英語教育は、持続するのが何より大切です。子どもの脳はスポンジのように柔軟性が高いぶん、新しい情報が入ると古い情報はすぐに忘れてしまいます。

たとえば6歳まで英語教育に注力しても、小学3年生になるまで英語教育をやめてしまえば、せっかく身につけた英語力も低下してしまいます。英語力を持続させるためにも、短時間でもいいので英語教育を継続しましょう

幼児期の英語教育のポイント

いつから英語教育を始めるべきか迷っている方は、できるだけ早く始めるべきということがわかりました。しかし、子どもにあった英語教育を行わなければ意味がありません。

幼児期の英語教育は、以下の3つのポイントに意識しましょう。

  • 英語の歌や手遊びを取り入れる
  • 英語の音を重視する
  • 耳にした英語を真似してみる

英語の歌や手遊びを取り入れる

楽しみながら英語を教えるには、歌や手遊びを取り入れるのが効果的です。幼児期は長時間集中できないため、感覚的に英語を取り入れることで英語に対してポジティブな印象を持てます。

子ども向けの英語の歌は簡単な英語が使われているため、英語が苦手な方でも子どもに楽しく教えることが可能です。

英語の音を重視する

子どもの耳は非常に柔軟なため、幼児期は音を重視して英語教育を行いましょう。英語音声付きの絵本などのツールを活用することで、楽しみながら英語を身につけられます。

意味を理解できなくても、英語独特の音に耳を慣らすのに効果的です。

耳にした英語を真似してみる

幼児期の子どもは真似が得意なので、耳にした英語を真似して口に出すことで、発音の勉強にもつながります。子どもの頃から正しい発音やリズム、イントネーションを身につけておくと、成長しても正しい英語のまま話せるようになります。

まとめ

英語教育はいつから始めるべきかお悩みの方も多いですが、1歳頃から始めることで高い効果を得られます。胎教で英語を聞かせるのも効果があるとされているので、産まれる前からも英語教育は可能です。小さな子どもに英語教育を行う際は、今回紹介した3つのポイントを意識してみてください。

英語教育は家庭でもできますが、英会話教室を活用すると、さらに高い効果が期待できます。大阪府八尾市にある「英会話スクール・ポム」では、2歳から英語のレッスンを受けることが可能です。ネイティブ講師が在籍しているので、正しい発音での英語耳を養えます。