子どもが英語を学ぶにはさまざまな方法がありますが、そのひとつに英語学童が挙げられます。英語学童に通うことで、学校以外の場所で英語に触れることができるのが魅力です。
今回は、英語学童の特徴や一般の学童、英会話教室との違い、英語学童の料金相場やメリット・デメリットについて解説していきます。お子さまの英語力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
英語学童とは
英語学童とは、英語に特化した民間の学童施設のことです。小学校が終わったあとに、英語の学習や英語でのレクリエーションなどさまざまなアクティビティを行います。
英語学童の大きな特徴のひとつが、子どもの監督や指導を行う先生が、ネイティブやバイリンガルであることです。英語学童での日常会話は基本的に英語で行われ、子ども同士の会話も英語で行われることもあります。
英語学童は、毎日学校がある日に1日6時間程度、夏・冬・春休みは9時間程度利用できます。フルで通うと年間で約2500時間も英語学童で過ごせるため、そのぶん英語に触れる時間が増やすことができるのです。
英語学童の学習内容
施設によっても違いはありますが、英語学童の学習内容は一般的に以下が挙げられます。
- 英語の勉強
- 学校の宿題
- おやつ
- お絵かき
- 運動・ダンス
- 工作
- 読み聞かせ
英語の勉強は座学だけでなく、体を動かしながら英単語を覚えたり英語の歌を歌ったりと、英語を楽しみながら身につけるアクティビティが用意されています。
英語学童と一般の学童の違い
一般的に学童とは、親が仕事をしているなどの理由から放課後を自宅以外の場所で過ごすために提供されている児童支援サービスの一種です。小学1〜6年生が対象となり、学校の宿題をしたりおやつを食べたり、昼寝をしたり友達と遊んだりとさまざまなアクティビティを行えます。
英語学童と一般の学童の大きな違いは、英語に触れる時間です。英語学童は英語に特化しているため、英語を中心にしたアクティビティが用意されています。しかし、一般の学童は、英語に特化した学習やアクティビティはありません。日常会話も日本語で行われるため、学校で英語の宿題があったり子どもから積極的に英語を勉強したりしない限り、英語に触れる時間が増えないのが特徴です。
英語学童と一般の学童は、料金にも違いがあることがあります。一般的な学童は自治体や民間が運営しているものが多いため、英語学童と比べると料金は低めです。特に自治体が運営している学童は税金で運用されているため、月3,000円程度から通うことができます。
英語学童と英会話教室の違い
英語学童は子どもが放課後を過ごすのが大きな目的であるため、学習よりも保育としての側面が強いです。しかし英会話教室は学習が主な目的であるため、英語学習に力を入れることができます。
英語学童は毎日6程度滞在できるのに対し、英会話教室は1日1時間程度が一般的です。さらに英会話教室は週1〜2回程度なので、英語に触れる時間は英語学童の方が多いと言えます。
英語学童と英会話教室は子どもの滞在時間が異なるため、料金は英語学童の方が高いです。ただし、1時間の料金として計算すると、英語学童のコスパの方が高いと言えるかもしれません。
英語学童の料金相場
英語学童は英語に触れる時間が長いため、一般の学童や英会話教室と比べると料金相場は高めです。ここからは、英語学童の料金相場を以下の3つにわけて見ていきましょう。
- 入会金
- 月額料金
- オプション料金
入会金
多くの英語学童では入会する際に支払う入会金が必要であり、10,000〜30,000円が相場です。基本的に入会金は入会時のみしかかかりませんが、更新料や管理費が毎年かかることもあります。
月額料金
英語学童は、通う頻度によって月額料金の相場が大きく変わります。
週2回 | 25,000〜50,000円 |
---|---|
週3回 | 35,000〜75,000円 |
週4回 | 45,000〜80,000円 |
週5回 | 55,000〜90,000円 |
英語学童によって預かり時間の長さやサービス内容も異なるため、月額料金や頻度とあわせて比較しましょう。
オプション料金
多くの英語学童では、月額料金に加えておやつ代・食事代・送迎代・延長代がかかることがあります。これらのオプション料金の相場は、以下のとおりです。
おやつ代 | 1食600〜800円 |
---|---|
食事代 | 1食600〜800円 |
送迎代 | 3,000〜5,000円/月 |
延長代 | 400〜800円/30分 |
英語学童のメリット
英語学童のメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 英語に触れる時間を増やせる
- 英語への距離が近くなる
- 楽しく英語を学べる
英語に触れる時間を増やせる
英語学童に通うと毎日6時間程度生の英語に触れられるので、英語に触れる時間を増やせるのが大きなメリットです。子どもの脳は非常に柔軟であるため、小さい頃から英語に触れると英語脳を作りやすいといわれています。
英語脳とは、英語を日本語に介さずに英語のまま理解できる能力です。英語脳を身につけることでリーディングやリスニングがしやすくなり、コミュニケーションがさらに取りやすくなります。
英語への距離が近くなる
英語学童では、生活や遊びなどの一般的な日常会話も英語で行われます。英語への興味を持つきっかけが多いため、英語に対して積極的になり英語との距離が近くなりやすいのが英語学童のメリットのひとつです。
会話をするように英語を話す機会が増えるため、英語に抵抗感を持つことも少なくなります。
楽しく英語を学べる
英語学童は、座学だけでなく体を動かしたり歌を歌ったりと、楽しく英語を学ぶのが特徴です。英会話教室のように英語だけを勉強する場所ではないので、遊びを通じて楽しく英語を学べることが英語学童のメリットです。
英語を勉強しているという感覚すらないので、英語嫌いになるのを避けることにもつながります。
英語学童のデメリット
さまざまな魅力がある英語学童ですが、人によっては以下のデメリットが生じる可能性もあります。
- 英語に苦手意識を持つ可能性がある
- 人によっては英語が身につかない
- 英語を学ぶ積極性が問われる
英語に苦手意識を持つ可能性がある
英語学童では、子ども同士の会話も英語で行われることがあります。これまで英語に触れる機会が少なかった子どもが英語学童に通うことで周りの友達との英語力を比べてしまい、英語に苦手意識を持ってしまうかもしれません。
さらに、英語だけの環境に慣れることができないと、英語学童そのものがストレスになる可能性もあります。英語学童に通う場合は、子どもの英語力に合わせたところを選ぶことが大切です。
人によっては英語が身につかない
英語学童は、英語学習のみが目的ではありません。あくまでも放課後の保育が目的なので、子どもが遊びに集中してしまうと英語が身につかない可能性も考えられます。
たとえば中学受験など具体的な目標がある場合は、英語学童とは別に目標にあわせた英語勉強を行うことも手段のひとつです。
英語を学ぶ積極性が問われる
英語学童は英語を触れるのに適した環境ですが、子ども自身が英語を身につける積極性がなければ英語を効率的に身につけられないかもしれません。
たとえば本来は英語を話す場面でも日本語を使ってしまうと、いつまでたっても英語を発信する力は養われないでしょう。英語学童で英語を身につけるには、英語を学ぶ積極性が求められます。
まとめ
英語学童は小学生対象の英語に特化した学童施設のことであり、ネイティブやバイリンガルの先生が英語で指導してくれるため生の英語に長時間触れることができます。一般的な学童や英会話教室と比べると料金は高く、週5回通う場合は55,000〜90,000円が相場です。英語学童にはメリットも多いぶん料金以外にもデメリットもあるので、集中して英語を学びたい方は英会話教室も検討しましょう。
英会話スクール・ポムは、2歳からレッスンを受けられる英会話教室です。長期休暇にはロングレッスンも開催しているので、英語学童と同じくらい長時間英語に触れられます。お子さまの英語力を高めたい方は、まずは無料体験レッスンからお問い合わせください。