グローバル化が急速に進む昨今では、子どもの頃からの英語教育が大切です。しかし、興味がない子どもに英語の勉強をさせるのは簡単ではありません。そこでおすすめなのが、遊びながら楽しく英語を学ぶことです。
今回は、遊びながら英語を学ぶべき理由やおすすめの遊び、英語遊びの注意点について解説していきます。
遊びながら英語を学ぶべき理由
子どもにとって、遊びながら英語を学ぶことには数多くのメリットがあります。子どもが遊びで英語を学ぶべき理由には、以下の5つが挙げられます。
- 苦手意識を持ちにくいから
- 子どもは集中力が低いから
- 「英語=楽しい」と刷り込まれるから
- 英語に興味を示すきっかけになるから
- チームワークやコミュニケーションも学べるから
苦手意識を持ちにくいから
今まで英語に触れたことのない子どもがいきなり勉強を始めると、わからないことが多く苦手意識を持ちやすいです。一度苦手意識を持つと払拭するのが難しく、小学校から始まる英語の授業でつまずいてしまうかもしれません。
しかし、小さい頃から遊びとして英語に触れていれば苦手意識を持ちにくくなります。その結果、本格的な英語の授業が始まっても良いスタートが切れるでしょう。
子どもは集中力が低いから
子どもの集中力は低く、10〜20分集中できれば良いほうだとされています。子どもによっては集中力が10分も続かないこともあり、そのような状態で英語の勉強をしてもなかなか定着しません。
しかし、手や体を動かす遊びを活用することで、興味が移りやすい子どもの意識を集中させるのに効果的です。
「英語=楽しい」と刷り込まれるから
遊びながら学ぶことで、「英語は楽しいものだ」という潜在意識が刷り込まれます。いきなり机に向かった勉強から始めると、英語に堅苦しい意識がついてしまいます。
しかし、遊びから英語を取り入れれば英語に対してマイナスのイメージがつきにくく、自分から積極的に英語を学ぶきっかけにもつながりやすいです。
英語に興味を示すきっかけになるから
子どもが好きな遊びであれば、積極的に英語に対しての興味や質問が生まれる可能性が高いです。ひとつの単語を覚えたら、それに関連するほかの英単語も気になるかもしれません。
英語での遊びは、子どもが英語に触れるきっかけ作りに重要であるため、子どもの興味を引く遊びであればより関心が高まるでしょう。
チームワークやコミュニケーションも学べるから
英語を使った遊びは、一人だけでなく友達や家族とも楽しめるものも多いです。そのため、英語の遊びを通じてチームワークやコミュニケーション能力も身につけられます。
子どもの性格によっては対抗意識や競争心が芽生え、英語を学ぶ姿勢が強化されるかもしれません。
楽しみながら学べる英語の遊び5選
英語の遊びには多くの種類がありますが、ここでは初めて英語に触れる幼児期の子どもにおすすめな英語の遊びを5つご紹介します。
- ジェスチャーゲーム
- ミッシングゲーム
- 伝言ゲーム
- スパイゲーム
- オドワンアウト
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、正しい英語を聞き内容を理解するのに効果的な遊びです。1対1だけでなく、1対複数人でも遊べるため、家族や友達と楽しみながら英語に触れられます。
<遊び方>
- 親が英語で指示をする
- 子どもが指示通りのジェスチャーを行う
<遊び方の例>
親:「Turn right!」
子ども:右を向く動作を行う
親:「Taking shower!」
子ども:シャワーを浴びる動作を行う
もちろん、親と子どもの役割が反対になっても問題ありません。最初にジェスチャーを行い、ジェスチャーの内容を英語で説明するといった遊び方も可能です。
ミッシングゲーム
ミッシングゲームは、楽しみながら英語のボキャブラリーを増やせる遊びです。実際の物やイラストが描かれたカードを使えば、視覚からも英単語を覚えられます。
<遊び方>
- 親が英単語を発音しながらイラストを見せる
- 子どもに目をつぶってもらい1枚イラストを抜く
- 子どもに抜いたカードの単語を当ててもらう
<遊び方の例>
親:apple / banana / dog / cat / tableのカードを発音しながら子どもに見せる
子ども:すべてのカードを見たあと目をつぶる
親:bananaのカードを隠し、「What card is missing?」
子ども:「Well, It’s banana!」
伝言ゲーム
伝言ゲームは、大人数に適した英語の遊びです。単語の数や難易度によって、さまざまなレベルで楽しめます。
<遊び方>
- 子どもたちに一列に並んでもらう
- 先頭の子どもに英単語を伝える
- 後ろの子どもに聞いた英語を伝え、最後の子どもまで伝言する
- 最後の子どもが親に単語を伝え、全員で合っているかを確認する
<遊び方の例>
親→子ども1:「I like a dog.」
子ども1→子ども2:「I like dog.」
子ども2→子ども3:「I am dog.」
子ども3→子ども4:「I’m dog.」
子ども4→親:「I dog.」
親→子ども全員:「The answer is “I dog”. Is this correct?」
子ども1:「No! I heard “I like a dog”!」
スパイゲーム
スパイゲームは、ネイティブの子どもに人気の高い英語遊びです。英単語だけでなく、ものを表すさまざまな英語の形容詞を学べます。
<遊び方>
- 親があるものに対する特徴を「I spy something〜」の表現を使って出題する
- その特徴を持つものを子どもが探す
<遊び方の例>
親:「I spy something red!」
子ども:「Well, I don’t understand.」
親:「I spy something spelled starting with “A”!」
子ども: 「I got it! It’s apple!」
英語レベルが上がってきたら、「I spy with my little eye something〜」を使うこともできます。子どものレベルに合わせて、使う英単語を複雑化させることも可能です。
オドワンアウト
オドワンアウトは、仲間外れを見つける英語の遊びです。イラストがついたカードを用いることで、視覚的にも英単語を覚えられます。
<遊び方>
- イラストが描かれたカードを並べる
- 子どもに仲間外れを見つけてもらい、英語で答えてもらう
<遊び方の例>
親:apple / banana / orange / strawberry / catのカードを並べる
親:「Can you tell me the odd one?」
子ども:「I think it’s cat!」
親:「Why do you think so?」
子ども:「Because cat is an animal!」
子どもが英語に慣れてきたら、上記の例のように仲間外れの理由を聞けば、さらに英語力が高まります。
英語遊びの注意点
遊びを使って英語を覚えれば、楽しみながら英語に触れていけます。ただし、英語遊びを行う際は以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 子どものレベルにあった遊びを行う
- 遊びの時間を決める
- 遊びを強制しない
子どものレベルにあった遊びを行う
今回ご紹介した英語の遊びは英語初心者向けのものなので、英語がある程度理解できる子どもはつまらなく感じるかもしれません。反対に英語を一切知らない子どもに「What card is missing?」などといっても、意味がわからず遊びになりません。
英語の遊びを行う際は、子どもが楽しめるレベルの遊びを採用しましょう。子どものレベルによっては、英語だけでなく日本語を織り交ぜて説明することも大切です。
遊びの時間を決める
英語遊びのポイントは、子どもが「もう少し遊びたい」と思う程度で終わらせることです。そうすると次からは自ら英語遊びをしたがるようになり、英語に対しての積極性が生まれます。
長い時間英語遊びを行うと、飽きてしまってマイナスイメージが生まれることもあるため、一日の遊び時間は短めにしておきましょう。
遊びを強制しない
遊びであっても、英語は子どもにとっては初めて見る言語のため、中にはストレスを感じる子どももいるでしょう。その状態で英語遊びを強制すると、ますます苦手意識が強まってしまいます。
英語遊びの目的は英語を楽しんでもらうことなので、遊びを強制しないように気をつけましょう。
まとめ
子どもが英語を楽しく学ぶには、英語を使った遊びがおすすめです。英語の遊びを行うことで、集中力が低い子どもでも楽しみながら英語に触れられます。今回ご紹介した5つの遊びはすべて初心者向けのものなので、ぜひ一度気軽に試してみてください。
さらに多くの英語遊びを試したい方やほかの人と一緒に英語遊びを楽しみたい方は、幼児向けの英会話教室の利用がおすすめです。大阪府八尾市の「英会話スクール・ポム」では、ネイティブの英会話講師が遊びを通じて、子どもの可能性を引き出す英語レッスンを行っています。ご興味がある方は、まずは無料体験からお申し込みください。