初めての英検で不合格となってしまった場合、自信をなくしてしまったり、英語に対するアレルギーが出てしまったりするかもしれません。しかし、不合格となってしまった原因が必ずあるはずです。落ちた背景をとらえてしっかり対策することで、次回の挑戦での合格につなげられるでしょう。
今回は英検5級に不合格だった方へ向けて、英検5級で不合格になる確率、不合格の具体的な原因として挙げられるもの、次回は合格するためにやるべきおすすめの対策などを解説していきます。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
英検5級で不合格になる確率はどのくらい?
英検5級で不合格になる原因は、客観的なデータと受験者自身の問題の二面にわけて考える必要があります。まずは客観的なデータとして、英検5級の不合格率から見ていきましょう。
英検5級は10人に2人程度は落ちる計算
英検5級の合格率について、直近の数値は公式で未発表となっていますが、過去の傾向から考えると、英検5級の合格率は80%ほどであるといえます。見方を変えると、10人中2人は不合格になっていることになります。
英検5級で不合格になっても落ち込む必要はない
英検5級では、100人受験した場合には20人落ちていることになります。これは決して小さくない数字なので、落ちた場合でも大きく落胆する必要はありません。
英検5級を受験できる従来型試験の開催数は年に3回ですので、次回にはまたチャレンジ可能です。落ち込むよりも、その時間とパワーを次に向けた対策へあてましょう。
英検5級で不合格になった具体的な原因とは
次に、英検5級に落ちた受験者自身の持つ原因を考えてみましょう。主に下記のようなことがなかったどうか、確認してみてください。
英検5級レベルの単語をしっかり習得できていなかったため落ちた
まずは、英検5級で求められる中学初級程度の英語力がなくて落ちたケースです。英検5級レベルで習得が必要な単語数は、約300~600語とされています。
家族・趣味・スポーツなど、中学1年生の英語の教科書に出てくるような、日常的に使用する英単語が出題されます。小学生の場合は英検5級用のテキストを、中学生の場合は学校の教科書やドリルなどを活用してしっかり習得しておくことが大切です。
英検5級レベルの文法を理解しきれていなかったため落ちた
英検5級では、中学1年生の教科書で勉強する基本的な英文法を理解しておく必要があります。
たとえば「三単現(三人称単数現在形)のs」「現在進行形」「助動詞(canなど)」「5W1H(whereなど)」は押さえておきたいところです。このあたりが正しく理解できていないと、単語の並べ替え問題などをこなすことが難しくなります。
英検5級レベルのリスニング力が不足していて落ちた
英検5級の認定試験では、リーディングテスト(筆記)とリスニングテストの2つで合否が決まります。そして近年の英検では、リーディングとリスニングのどちらともまんべんなく点数が取れていないと、合格できない仕組みになっています。
そのため、たとえリーディングが満点近くであっても、リスニングでもある程度の点数が取れなければ不合格になってしまう可能性が高いです。
英検への受験自体が初めてだったので慣れていなかった
英検の数ある級数のなかでも、英検5級はもっとも初歩の級です。そのため、英検5級の受験者の多くは、英検の受験が初めてというケースが多いようです。
英検の受験が初めての場合、マークシート方式に慣れていなかったり、リスニングテストの解答のタイミングがわからなかったりなど、テストの回答方式に戸惑ったために本領を発揮できずに落ちてしまった方も少なくないでしょう。
本人の英語学習への意欲がなかった
本人が英語にそれほど興味がないため、英検5級の勉強に励まず落ちたというケースです。
小学校で英語学習が必修化となる以前から、英語の習い事は多くの親御さんから人気があります。言い替えると、お子さん本人はそれほどやる気がないものの、親が「将来のために」と考えて英語を習わせたり、英検5級を受験させたりするケースも少なくありません。
このような場合の対策としては、無理に勉強させるのではなく「英語学習は楽しい」という方向に導くことが重要でしょう。
次回の英検5級で合格するためにやるべき対策
ここでは、次回のチャンスで英検5級に受かるためのおすすめの勉強対策をご紹介します。
落ちたときの成績表を確認して間違った箇所を洗い出す
まず行いたいのは、前回のテスト結果の分析と、間違った箇所の習得です。次に同じような問題が出たら間違わないようにするのが目的です。
- 前回の試験で間違った問題をピックアップする
- 間違った問題や自分が苦手な分野(リーディング、リスニング)を確認して、重点的に学習する
英検5級レベルの単語・文法をしっかり習得する
英単語の並べ替えやリスニングなど、英検5級におけるすべての項目で共通しているのは、必要な単語・文法を習得しておくことが最低限の条件であることです。
単語の習得は、中学校の英語の教科書を活用して単語帳を作成したり、英検5級用の問題集を手に入れて単語を書いて覚えたりなど、自分ががんばれそうな方法を選びましょう。文法の習得は、中学生であれば学校の教科書を活用し、小学生の場合は親と一緒に進めていくことをおすすめします。
英検5級レベルのリスニング力を身につける
英語学習が楽しくない場合、「リスニングで何を言っているのかわからない」などが理由なことも少なくありません。リスニング力を無理なく身につける方法としては、英語の歌や音楽、アニメなどを動画で見て楽しんでみるのがおすすめです。目で見て楽しいと内容を知りたくなりますので、リスニング力の向上につながりやすいです。
リスニング力が少しずつ向上してきたら、英検5級の過去リスニング問題も解いてみましょう。過去問は公式ホームページで音源も用意されていますので、どんどん活用してください。
マークシート方式に慣れる
英語検定協会の公式ホームページで、英検5~4級用の解答用紙をダウンロードすることが可能です。ダウンロードした解答用紙を使って過去問を解き、マークシート方式に慣れましょう。本番で感じるストレスを大きく減らせます。
英検5級の過去問をできるだけ多く解く
最後の仕上げとして、できるだけ多くの過去問に挑戦しましょう。出題の傾向に慣れるだけでなく、頻出される英単語やイディオムなども把握できます。徐々に高得点を取れるようにもなってきますので自信もつき、準備万端で試験の本番を迎えられるでしょう。
まとめ
英語学習の初歩となる英検5級に落ちたからといって、自信をなくす必要はありません。年3回のチャンスがありますので何度も挑戦できますし、しっかり対策を行えば合格につながります。ご紹介した勉強対策を試して、再度英検5級にチャレンジしましょう。
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