英会話教室 小学生
小学校で英語が必修化されてから、小学生でも英検を受験する子どもが増えています。小学生の場合、初めての英語試験は英検5級になることが多いと思います。つまり、親にとっても初体験となるため、「どのくらいのレベルなのか」「小学生で合格できるのか」など、不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は小学生の英検5級受験について、レベルの目安や合格率、小学生におすすめの勉強方法、ぜひ親が手伝ってあげて欲しいことなどを解説していきます。これから挑戦しようと考えている方はぜひ参考にしてください。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

小学生にとっての英検5級とは

まずは、小学生にとって英検5級はどのくらいのレベルなのか、受験者数や合格率はどのくらいなのかなど、基本情報をご紹介します。

英検5級は中学1年生までに習う英語のレベル

英検5級は、本格的に英語を習い始めた方を対象とした級です。具体的なレベルは、中学1年生までに学校で習う英単語、イディオム、文法までとなります。

試験構成はリーディング(筆記)とリスニングの2項目で構成されていて、家庭・学校・電話での会話などの場面で、旅行・天気・道案内・自己紹介・近況報告などの話題が出題されます。ちなみに希望者のみ受験するスピーキングテストもありますが、こちらは英検5級認定の対象外となっています。

小学生の英検5級合格率はどのくらい?

公式では、小学生の英検5級合格率は未公表となっています。また英検5級全体の受験者の合格率についても、制度改正により2016年以降の数値は公表されていません。

過去の傾向を見ると、英検5級全体で約80%以上の合格率となっていますので、小学生ではこれよりも少し下がると考えておくとよいかもしれません。

小学生が英検5級を受けるなら3年生からがベスト?

小学校での英語教育が必修化され、小学3・4年生で外国語活動、5・6年生では英語教科として学ぶ形になっています。そのため、小学生が英検5級を受験するなら、学習を始めた3年生であれば、習い始めでモチベーションも高いためベストだといえるでしょう。

英語を習い始めて1年経っていて準備期間があれば挑戦してみよう

英語検定協会の公式ホームページによると、英検を受ける小学生は年々増加しています。2022年度では、受験者全体に対する小学生の割合も約12%にアップしていることがわかります。

受験者全体に対する小学生の割合

参考:英語検定協会のデータより作成

英検5級は英語の基礎的な知識を試されるため、将来の英語学習のベースをしっかりと作るためにも、受験してみることをおすすめします。

小学生が英検5級に合格するためのおすすめの勉強方法とは

英検5級に小学生が挑戦する場合、まずは単語力を鍛えることから始めましょう。わかる単語が増えれば、リーディングもリスニングもかなり楽になります。その先にイディオムや文法の理解・暗記が続きます。

次の3つの勉強方法で、これらをこなしていきましょう。

<小学生が英検5級に合格するためのおすすめの勉強方法>

  • 英検5級の問題集(小学生向けのもの)を活用する
  • 英語学習アプリを活用する
  • 過去問を解く

英検5級の問題集(小学生向けのもの)を活用する

英検5級の問題集は数多く市販されていますが、小学生用に作られているものはイラストが多めでわかりやすいのでおすすめです。リスニングテスト用のCDやURL付きのものも多いですので、耳慣れにも役立ちます。

英語検定協会の公式問題集、単語集なども市販されています。単語集は単語帳作りに、問題集は応用編として利用するのもよいでしょう。

英語学習アプリを活用する

最近では、さまざまな英語学習アプリも存在します。スマートフォンやタブレットで音声が聞けるなど、気軽に英語の勉強ができるのがメリットです。なかには、小学生向けにゲーム要素を含んだものもありますので、モチベーションの維持に一役買うでしょう。

過去問を解く

公式ホームページでは、各級の過去問を複数年分ダウンロードできるようになっていますので、試験の形式に慣れるためにもぜひ活用しましょう。出題傾向や頻出の英単語・文法なども知ることができます。

小学生が英検5級に挑戦する際のポイント

小学生のうちに英検に挑戦する場合は、親が一緒に英語に向き合ってあげるのが理想です。自分だけではなかなかやる気が出ない子どももいますので、親が一緒に英検5級に挑戦する形にすれば、良きライバルとして子どものやる気も出るはずです。

また、小学生の英検5級受験に向けて、ぜひ次の5つのことは親が手助けしてあげましょう。

<小学生の英検5級挑戦で親がやってあげたいこと>

  • できるだけ早めに試験対策を始める
  • 英検5級対策用の単語帳を一緒に作る
  • 英語の絵本を読み聞かせる
  • 過去問や予想問題に挑戦した結果を一緒に分析する
  • 試験当日の流れを一緒に確認する

できるだけ早めに試験対策を始める

英検5級合格のための勉強期間は、英語に親しんでいる幼児、学校で英語の学習が始まっている小学3年生以降の子どもの場合には約2ヶ月間が目安とされています。

しかし、可能であればもっと早めに始めると安心です。できれば半年程度前に、まずは小学生用の問題集や単語集を準備するところから始めましょう

英検5級対策用の単語帳を一緒に作る

子どもと一緒に単語帳を作ることは、親子のコミュニケーションが深まるばかりでなく、子どものライバル心に火を灯す効果もあります。英検5級合格の基本となる単語力アップのためにも、ぜひやってみてください。

英語の絵本を読み聞かせる

英語の絵本の読み聞かせは、子どものリスニング力のアップにつながります。しかし、なかには英語の発音が苦手な親御さんもいるでしょう。

親ががんばって読んでいる姿を見せるのも、子どもにとっては新鮮な楽しい記憶になるかもしれません。

過去問や予想問題に挑戦した結果を一緒に分析する

単語や文法などがある程度理解できたら、できるだけ多くの過去問や予想問題に触れましょう。マークシート方式が初めての子どもがほとんどだと思いますので、鉛筆を使って解答欄を埋める練習も必要です。

採点後に間違えた箇所や傾向を確認し、一緒に復習します。一度間違えたところは、次に間違わないようにしていくことが大切です。

試験当日の流れを一緒に確認しておく

英検の試験当日の場所や時間割などは、親もしっかりと把握しておくと、当日余裕を持って子どもを試験に送り込むことができます。席に着く前に、トイレも済ませておきましょう。

低年齢の子どもが英検を受験する場合は、保護者も席まで一緒に行くことが可能です。解答用紙に個人情報を記入するところまでは、ぜひお手伝いしてあげてください。あとは、過去問練習で重ねてきた実力を出すだけです。

まとめ

小学校での英語学習の必修化により、小学生で英検5級にチャレンジする子どもが増えています。英検5級の具体的なレベルは、中学1年生までに学校で習う英単語やイディオム、文法までですが、小学生でも英語を習い始めて1年経っている方はぜひ挑戦してみることをおすすめします。

小学生で英検5級合格を目指すなら、小学生向けの問題集や英語学習アプリを活用しましょう。また、親の手伝いも必要です。子どもと一緒に挑戦する気持ちで応援していきましょう。

小学生で英検5級に挑戦する場合、単語力とリスニング力を身につけておくことが重要になってきます。英会話スクール・ポムでは、小さな頃から英会話に慣れ親しむことで英語脳を発達させる幼児教育を開講しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。