小学生で英検5級に合格して、次は英検4級にも挑戦しようと考えるご家庭も増えてきています。しかし、英会話に慣れていれば小学生でも比較的合格しやすい英検5級と異なり、小学生が英検4級に合格するためにはしっかりとした対策が必要です。
そこで今回は、小学生で英検4級合格を目指す方へ向けてレベルや合格率、小学生が英検4級に合格するためのポイント、おすすめの勉強方法などを解説します。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
小学生にとっての英検4級とは
まずは、小学生にとって英検4級はどのくらいの難易度なのでしょうか。また、英検4級で合格を狙いやすい学年についても考えてみました。
英検4級は中学2年生までに習う英語のレベル
英検4級は、英検5級に続く英語学習の初歩的レベルの級です。しかし、英検5級の出題内容に長文読解もプラスされることから、英検4級では一気にレベルが上がります。
英検4級の具体的なレベルは、中学2年生までに学校で習う英単語やイディオム、文法などを理解して使えることです。
小学生にとって英検4級は少しハードルが高いようにも見えますが、出題傾向や内容的にも小学生に理解が難しいレベルではありません。
小学生の英検4級合格率はどのくらい?
公式では、小学生の英検4級合格率は未公表となっています。過去の傾向を見ると、英検4級全体では例年70%前後の合格率でしたので、小学生ではこれよりも少し下がると考えておくとよいかもしれません。
英検4級の合格認定は、リーディング(筆記)とリスニングの2つの技能項目の合計点で合否が決まります。合格基準ラインは、622点/1000点満点中となっています。英検4級の合格ラインについてのポイントを、以下にまとめました。
<英検4級の合格ラインについて知っておきたいこと>
- 小学生の英検4級合格率は70%よりも少し程度
- 合格基準ラインは622点/1000点満点(約63%)
- 合格基準ラインスコアは固定されているが、配点は毎回変わる
- リーディングとリスニングの両方でまんべんなく点数を取る必要がある
- 最終的に満点の約65%以上を取れば合格につながる
小学生が英検4級を受けるなら高学年がおすすめ
最近では、英語の塾やスクールに通っている子どもも増えてきています。また、英検4級を取得することで、中学入試でも有利に活用できるケースも多いとされています。
子どもの英語力は年齢では判断できませんが、学校での英語学習も教科として学んでいることも踏まえると、英検4級は一般的に小学校高学年で受験するのがおすすめです。英語学習歴が3年前後あれば、低学年でも英検4級に合格できる可能性はあります。
小学生のうちに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
小学生の英検4級合格は読解力が鍵!
英検4級のリスニング問題は、英語に慣れ親しんでいる小学生であればそう難しいものではないといえます。小学生の強みは耳のよさなので、リスニングで点数を取れる子どもが多いのです。
そこで鍵となるのが、読解力です。英検4級のリーディングでは、英検5級よりも出題形式や内容がより実用的なものになり、長文読解が出るのが特徴ですので、小学生の英検4級取得では読解力を磨いて挑むことが重要になります。
小学生が英検4級に合格するための対策とは
こちらでは、英検4級合格を目指す小学生が押さえておきたい勉強対策をご紹介します。
英検4級一次試験の技能項目 | 小学生向けのおすすめ対策 | |
---|---|---|
リーディング (筆記) |
長文読解 | 本文内から答えを見つける練習をしておく |
並べ替え問題 | 単語帳や問題集で語彙力を増やしておく | |
対話文の短文補充 | 「誰と誰がどのような会話をしているのか」という状況を把握する練習をしておく | |
リスニング | 第1部 (会話の応答文選択) |
会話の応答文選択では、イラストから情報をつかむ練習を重ねておく |
第2部 (対話文の聞き取り) |
音声が流れる前に選択肢を見て、日本語で簡単にメモしておく | |
第3部 (文章の聞き取り) |
音声が流れる前に選択肢を読み、内容を予想しておく |
英検4級で初めて出てくる長文読解では、10問という決して少なくない問題数があてられています。そのため、ここではしっかりと点数を取っておきたいところです。問題文の漢字には読み仮名がふってありますので、低学年でも問題はありません。
リスニングでは、内容の状況把握がすばやくできるかどうかがポイントになります。公式に過去問が複数年分あり、リスニング音声も聞けますので、何度もチャレンジしてみましょう。
小学生が英検4級に合格するために知っておきたいポイント
小学生の英検4級合格を実現するためには、やはり親御さんの関わり方も大切になってきます。ぜひ次の5つは押さえておきましょう。
できるだけ早めに試験対策を始める
英検4級では、メールや手紙の内容など、小学生の日常会話ではあまり出てこないような表現も出てきます。また、小学生にとっては覚えるのが難しい「during(~の間)」といった抽象的な表現で使う英単語も、出てくることがあります。これらの表現や英単語については、イメージをつかめるように例を挙げて説明してあげるとよいでしょう。
このあたりをしっかりと押さえるためにも、時間は必要です。できるだけ早めに試験対策を始めて、準備万端に整えましょう。
英検4級対策用の単語帳を作る
小学生はリスニングに強い場合が多いため、スペルは読めないけれど聞けば理解できる英単語が多い傾向にあります。このような子どもの場合には、英検4級対策用の単語帳を作ると、大きな効果が得られる可能性が高いです。
英語学習アプリを活用する
英検対策として、ゲーム感覚で英語学習ができるアプリもおすすめです。とくに飽きやすい低学年の場合には、空き時間に勉強できるような習慣作りをしておくと、一人でも勉強を進めていけるようになります。
英語がわかって楽しめる経験を増やしていくことで、将来的な英語学習のモチベーション維持にもつながるでしょう。
過去問や予想問題に挑戦した結果を一緒に分析する
単語力が増え、基本的な文法が理解できるようになったら、次は過去問に挑戦しましょう。英検への初挑戦が4級の場合には、マークシート方式にも慣れておくのがおすすめです。
間違った問題を一緒に確認して、復習することが大切です。
試験当日の流れや解答方法を親と一緒に確認する
子どもと一緒に、英検の試験当日の場所や時間割、個人情報の記入方法などを事前に確認しておきましょう。また、席に着く前にトイレを済ませておくことも忘れてはなりません。
低年齢の子どもが英検を受験する場合は、保護者も席まで一緒に行くことが可能ですので、解答用紙に個人情報を記入するところまでお手伝いしてあげましょう。
まとめ
英検4級は、英検5級の出題内容に長文読解もプラスされることから、一気にレベルが上がるのが特徴です。中学2年生レベルの英単語の数は1,000前後といわれていますので、小学生にとっては少しハードルが高いように感じるかもしれません。しかし、出題傾向や内容的にも小学生が理解できないレベルではありませんので、英語に慣れ親しんでいる方はぜひチャレンジしてみてください。
英会話スクール・ポムでは、小さな頃から英会話に慣れ親しみ、英語脳を発達させる幼児教育をモットーとしています。英検についても、小学生のうちに4級まで取得できるように英語学習を進めております。体験や入会は随時受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。