近年、小さい頃から通える英会話教室が増えていますが、果たして子どもの頃から英会話を習う必要性はあるのでしょうか。
今回は、子どもの頃から英会話を習う必要性が高い理由や、子どもの頃に英会話を効果的に身につけるポイント、子どもの頃から英会話を習う注意点について解説していきます。お子さまを英会話に習わせるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
子どもの頃から英会話を習う必要性が高い理由
子どもの頃から英会話を習う必要性が高い理由には、以下の5つが挙げられます。
- 小学校から英語が必修化になったため
- 子どもの脳は柔軟なため
- 英語への苦手意識を持たせないため
- 英会話が身近になっているため
- 英語の取得には多くの時間が必要なため
小学校から英語が必修化になったため
2020年から、小学3年生から英語は必修授業になりました。今までは中学校から英語の授業が本格的に始まっていましたが、必修化が早まったぶん子どもの頃から英会話を習う必要性が高まったのです。子どもの頃から英会話に触れておくと、小学校の英語の授業で好調な出だしを切れます。
小学校で英語の授業が始まる前に英語に触れておくと、周りと差別化を図ることができ、英語に対する自信にもつながります。小学3年生は英語だけでなく、ほかの教科も勉強が難しくなる時期なので、必修化が始まる前に英会話に慣れておくと、ほかの授業の勉強にも影響を与えません。
子どもの脳は柔軟なため
子どもの脳は柔軟であり、新しいことを効率的に習得しやすいといわれています。とくに新しい言語の習得は9歳までが臨界期にあたり、9歳までに言語学習を始めると、発音や文法がネイティブレベルの英語を身につけやすいです。
さらに子どもは脳だけでなく耳も柔軟であるため、日本語とは大きく異なる英語の発音も聞き分けられる能力もあります。その能力は思春期を境に衰えるといわれているため、本格的な英語を身につけたい場合は柔軟や脳や耳を持つ9歳までに英会話をスタートさせましょう。
英語への苦手意識を持たせないため
英会話教室と聞くと座学のイメージが強いですが、幼児教室など子どものレッスンでは音楽や遊びなど楽しみながら英語を学ぶカリキュラムが多いです。子どもの頃から英会話教室に通うと、楽しみながら英語を学べるのが必要性の高い理由のひとつです。
楽しみながら英語を身につけることで、小学3年から始まる英語の必修化授業に対しても苦手意識が薄くなります。英語の必修化が早まった影響で英語嫌いの子どもも増えているため、子どもの頃から英会話に触れることで、英語嫌いになるのを予防することにもつながります。
英会話が身近になっているため
英会話は、世界中の人とコミュニケーションを取るために必要な手段のひとつです。とくに近年では、SNSやインターネットを通じて世界中の人と簡単にコミュニケーションが取れるようになっているため、英会話が身近な存在になっています。
英語を身につけていると将来的に活動の幅が広がるため、子どもの頃から英会話に触れさせる必要性が高まっているのです。
英語の取得には多くの時間が必要なため
アメリカ国務省のデータによると、日本人が英語を習得するには2,400〜2,760時間もの時間が必要とされています。しかし、日本の学校教育では小学校から高校まで1,200時間が英語に充てられているため、英語を習得するには残りの1,200時間を英語に費やさなければいけません。
そのためにも、できるだけ早いうちから英会話に触れることが求められます。たとえば、3歳から週2回1時間ずつ英会話教室に通うとすると、15歳になるまでに英会話に触れる時間が1,200時間を超えます。できるだけ早い段階から英会話を始めることで、英語の習得時間が早くなるのです。
子どもの頃に英会話を効果的に身につけるポイント
子どもの頃に英会話を効果的に身につけるためには、以下の5つのポイントを抑えましょう。
- 耳と口を中心に鍛える
- コミュニケーションを意識する
- 子どもの成長に合わせて学習内容を変える
- 親も英語に興味を持つ
- 英会話を継続させる
耳と口を中心に鍛える
子どもの耳は大人に比べると非常に柔軟なため、子どもの英会話は耳と口を中心に鍛えるのがポイントです。言語能力は、言葉を聞いたり話したりすることで脳細胞が刺激を受け言語の処理能力が高まります。
耳が柔軟な子どもの頃に英語を聞くことで、日本語とは大きく異なる英語独特の発音を聞き取りやすくなります。耳から聞いたままをそのまま口でアウトプットすると、発音能力も向上します。
コミュニケーションを意識する
子どもの頃から英語でのコミュニケーションに重点を置くことで、英語を習得することで多くの人とコミュニケーションを取れるという意識を持てます。実践的な英会話を続けることにより、英語学習へのモチベーションを長続きさせることが可能です。
「英語でのコミュニケーションは楽しい」と意識づけることで、楽しみながら英語を学ぶことができ、英語への苦手意識を防ぐことにもつながります。
子どもの成長に合わせて学習内容を変える
子どもは、年齢により学びに適したスピードが異なります。たとえば、幼児期には英語の音に慣れるためのインプット重視の学習方法が効果的であり、小学生の時期は集中度合いに合わせて適度に座学を取り入れるのが良いといわれています。
子どもが英会話を始める際は、子どもの成長に合わせて学習内容を変えるのが大切です。人によっても英語の吸収スピードは異なるため、英語に対する興味や成長度合いをしっかり観察しましょう。
親も英語に興味を持つ
子どもが英会話を身につけるためには、親も英語に興味を持つことが大切です。子どもは机に向かって一人で黙々と勉強するのは苦手であるため、親も参加して一緒に学ぶ姿勢を取ると、子どもも英語に対してさらに興味を持つようになります。
親が楽しみながら英語を学ぶ姿を見せることで、子どもも英語を楽しいものと認識するでしょう。英会話教室以外でも、家で一緒に英語の歌を歌ったり英単語を覚えたりしましょう。
英会話を継続させる
子どもが英語を身につけるには、短い時間であっても英語の勉強を継続させることが大切です。子どもが英会話を始めるには、継続させる工夫を行いましょう。
子どもが英会話を継続するのにもっとも重要なのは、英語を楽しむ気持ちです。子どもが英語に飽きたり嫌いになったりしないよう、上記のポイントを参考にしながら英会話を継続させるように工夫しましょう。
子どもの頃の英会話の注意点
子どもの頃に英会話を始める際は、3つのポイントに注意しましょう。
- 英会話を強要しない
- 遊びながら学ぶ感覚を身につける
- 日本語もしっかり使う
英会話を強要しない
子どもの頃の英会話の目的は、英語を楽しんで継続してもらうことです。子どもに英会話を強制すると、苦手意識を持ってしまい、英語の勉強が嫌いになってしまうかもしれません。
子どもの頃は英語が理解できなくて当たり前なので、理解しなくても強要しないように気をつけましょう。
遊びながら学ぶ感覚を身につける
子どもには、机に向かって淡々と勉強する集中力はあまりありません。そのため、子どもが英会話を始めるには、遊びながら学ぶ必要性があります。
手遊びやカードゲーム、音楽、ダンスなど、遊びながら英語を身につける工夫を行いましょう。子ども向けの英会話教室では、子どもが飽きずに遊びながら学ぶカリキュラムが用意されています。
日本語もしっかり使う
子どもの頃に英会話を始めると、ゼロリンガルやセミリンガルになるリスクがあるといわれています。ゼロリンガル・セミリンガルとは、早い段階で複数の言語を学ぶことで、それぞれの言語が中途半端になっている人を指す言葉です。
日本語が十分に習得できていないうちに英語を学ぼうとすると、日本語すらうまく話せなくなる可能性も否めないため、英会話に通いながらも日本語もしっかり使いましょう。
まとめ
子どもの頃から英会話を習う必要性は高く、子どものうちから英会話を始めることで英語の習得に多くの好影響を与えます。今回紹介した英会話を効率的に身につけるポイントや注意点を参考に、英語を楽しめるように習わせましょう。
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