バイリンガルになると将来の可能性が広がり、さまざまな夢を叶えやすくなります。世界中の人とコミュニケーションを取れるようになるので、バイリンガルに憧れている方も多いのではないでしょうか。
実は日本にいながらでも、正しい勉強方法を実践すればバイリンガルになることは可能です。今回は、バイリンガルの種類や勉強方法、勉強する際の注意点について解説していきます。
バイリンガルとは
バイリンガルとは、二か国語を扱える人のことを指す言葉です。日本では、主に英語と日本語を扱える人のことをバイリンガルと呼びますが、言語に指定はありません。
日本語と中国語、英語と韓国語、スペイン語とフランス語など、二か国語を話せればバイリンガルと呼びます。また、三か国語扱える人はセミリンガル、三か国語以上扱える人はマルチリンガルと呼ばれます。
バイリンガルの種類
多くの方が、バイリンガルはネイティブ並みに二か国語を扱える人だと思っているかもしれません。しかし、バイリンガルはレベルや技能バランスによって、以下のように分類されています。
<レベル別バイリンガル区分>
- 均衡バイリンガル
- 偏重バイリンガル
- 限定的バイリンガル
<技能バランス別バイリンガル区分>
- バイリテラル
- 会話型バイリンガル
- 聴解型バイリンガル
均衡バイリンガル
均衡バイリンガルは、二か国語をネイティブレベルで扱える人のことです。多くの方が理想としているのが、均衡バイリンガルではないでしょうか。
ただし、均衡バイリンガルになるには母国語以外もネイティブレベルにする必要があるため、多くの時間と努力が必要です。
偏重バイリンガル
偏重バイリンガルとは、二か国語のうちどちらかがネイティブレベルで、もう一方がそれに劣るレベルであるバイリンガルのことです。英語を習得した日本人の場合、日本語がネイティブレベルで英語がやや劣るケースがほとんどです。
バイリンガルの人の多くが、偏重バイリンガルだとされています。
限定的バイリンガル
限定的バイリンガルはセミリンガルとも呼ばれ、二か国語もネイティブレベルに達していない中途半端な状態を指します。小さい頃から二か国語を同時に勉強することで、限定的バイリンガルになりやすいです。
バイリテラル
バイリテラルは、英語の4技能である「読む・書く・話す・聞く」がすべてバランスよくできるタイプのバイリンガルを指す言葉です。均衡バイリンガルは二か国語がネイティブレベルなので、バイリテラルにあたります。
偏重バイリンガルの場合、習熟度に違いはあるものの、英語の4技能に優れていればバイリテラルとなります。
会話型バイリンガル
会話型バイリンガルとは、「読む・書く」よりも「話す・聞く」に優れたバイリンガルのことです。たとえば、子どもの頃からプリスクールなどで英語に触れている子どもは、英語でのコミュニケーションはできるものの、本を読んだり文字を書いたりするのが苦手なケースがあります。
このような状態で日本語がネイティブレベルの場合は、会話型の偏重バイリンガルと呼びます。
聴解型バイリンガル
聴解型バイリンガルとは、聞く要素に特化したバイリンガルです。英語での会話は理解できるものの、読み書きに加え、自分の気持ちを伝えることが苦手な状態が聴解型バイリンガルにあたります。
小さい頃に二か国語に触れたあと、一か国語しか使わない環境で暮らすと、聴解型バイリンガルになりやすいです。
バイリンガルになるための勉強方法
子どもの頃からバイリンガルを目指すには、以下の3点を意識して勉強に取り組みましょう。
- 子どもの頃から多くの英語に触れる
- 英語脳になるトレーニングを行う
- ネイティブの英語を真似する
子どもの頃からたくさんの英語に触れる
子どもは脳と耳が柔軟であり、9歳までに新しい言語を学ぶことで、効果的に習得ができるといわれています。反対に9歳を過ぎてから新しい言語の勉強を始めると、脳や耳が日本語に慣れてしまい、英語を英語の状態で理解することが難しくなります。
1歳を過ぎると、母国語とほかの言語を区別する能力が徐々に低下するともいわれているため、英語を自然に身につけるには、1歳までに英語に触れることがおすすめです。幼い頃から英語を浴びることで、正しい英語が身につきます。
英語脳になるトレーニングを行う
英語脳とは、英語を英語のまま理解する脳のことです。英語脳が養われていない日本人は、まず日本語として理解してから英語に訳します。しかし英語脳が養われていれば、りんごを見てすぐにappleだと認識するのです。
英語脳を養うことで、日本語と英語をスイッチのように切り替えられ、英語でのコミュニケーションやレスポンスが日本語のように早くなります。英語脳は、英語を小さい頃から学ぶことで養えます。二か国語を混同させないためにも、英語を学んでいるときは脳を英語に集中させることが大切です。
ネイティブの英語を真似する
ネイティブが話す英語を聞いて真似しながら発音することで、ネイティブのようなリズムやイントネーションをつかむトレーニングになります。言語の習得は、「聞く→話す→読み→書き」の順番で学習するのが近道です。
子どもの頃はまずは「話す・聞く」に特化した勉強法を行いましょう。とくに子どもは真似が得意なので、楽しみながら英語に触れることにもつながります。
バイリンガルになるための注意点
子どもにバイリンガルの勉強をさせる際は、以下の3点に注意しましょう。
- 英語の勉強を強制させない
- バイリンガルのレベルを決める
- 英語と日本語にバランスよく触れさせる
英語の勉強を強制させない
バイリンガルになるには、多くの勉強が大切です。しかし、子どものうちから勉強を強制されると、英語嫌いになってしまい勉強をしなくなってしまいます。
子どものうちは、学ばせるよりも楽しみながら親しむことが大切です。歌や遊び、ゲームなどを活用しながら、英語を好きにさせる工夫を行いましょう。
バイリンガルのレベルを決める
今回紹介したように、バイリンガルにはレベル別の種類があります。多くの方がバイリンガルは均衡バイリンガルの印象が強いですが、均衡バイリンガルは帰国子女や親のどちらかが外国籍などではないと、簡単にはなれません。
日本人の子どもをバイリンガルにするには、バイリンガルのレベルを決めてゴールを設定することが大切です。
英語と日本語にバランスよく触れさせる
バイリンガルにさせるために家でも英語だけで話してしまうと、日本語が疎かになってしまいます。どちらの言語も中途半端なセミリンガルにならないよう、英語と日本語をバランスよく使うことが大切です。
たとえば英会話教室では英語のみ、家庭では日本語のみと使い分けることで、バイリンガルへの道が近づきます。
まとめ
バイリンガルとは、日本語と英語など二か国語を扱える人のことです。バイリンガルはレベルや技能バランスによって差があるため、どの種類を目指すかを前もって決めておくのがおすすめです。今回紹介した勉強法と注意点を参考にしながら、英語学習を工夫してみましょう。
英語を習得するには、子どもの頃から長時間英語に触れることが大切です。家庭学習では物足りないという方は、大阪府八尾市の「英会話スクール・ポム」がおすすめです。ネイティブ講師が在籍する英語クラスに2歳から通えるため、英語脳のトレーニングに効果的です。